金属リサイクルのメリットとは？

1-1. 資源を大切にして環境に優しい

鉄をはじめとする金属リサイクルは、日本において必要不可欠なものです。天然資源である金属は地球上では限りがあります。リサイクルをすることで資源を大切にし、国内経済も円滑にします。鉱山を削ることなく自然を守ることにつながるでしょう。またゴミを減らし焼却・埋め立てなどをする必要がなくなるので、環境にも地球にも優しい負荷をかけにくい方法です。

1-2. 金属リサイクルの重要性

鉄以外の銅やアルミ・ステンレスなどの金属も多くありリサイクル製品に生まれ変わっています。これから先の将来のため、次世代に残せるようにさまざまな種類の金属リサイクルに力を注ぐことは、天然資源が少ない日本にとって重要なものだといえます。

1-3. リサイクルしても劣化しない

プラスチックや紙と異なり、金属はリサイクルしても劣化することはありません。元々の品質そのままを得ることが可能です。それは水平リサイクルと呼ばれます。リサイクルで金属を取り出すことは、天然資源から金属を得るのと同じ方法で取り出せ、余計な工程や品質を上げる新たな設備も必要ありません。

1-4. 良質な排水処理で綺麗な川に

高度な排水処理技術によって、排水などを環境の負荷ゼロにして水を流しています。日本はとくに高度成長経済の頃の環境問題から学んでいるので、有害成分が外に出ることはありません。金属リサイクルは川や海を汚さずクリーンで環境に優しく安心です。

1-5. 低エネルギー

天然の金属資源は不純物など余分なものも多いものです。そしてそれを取り除くために大きなエネルギーが必要になります。金属リサイクルは人工資源になるので、すでに不純物などは取り除いています。その分ゴミなどを取り除くエネルギーを節約できるでしょう。

2-1. 鉄スクラップ

鉄は、自動車・自転車・家電製品、家庭内にあるカミソリの刃などいろいろなところに使われている金属です。鉄のリサイクルは、発生した鉄をスクラップの種類に応じた加工処理をする事で行われます。
スクラップは処理される過程の中で、鉄・非鉄金属・ゴミに分類されるでしょう。そうして分類された鉄を高炉、電気炉等で溶解します。棒鋼・H鋼などの製品にして再び社会に還元されるのです。

2-2. 非鉄スクラップ

アルミやステンレス・銅・貴金属などの非鉄スクラップは、資源の枯渇化が進む中の救世主とも言える新しい資源だともいえます。家電製品や自動車など多くの非鉄素材が使われています。それぞれ素材別に分けられ高炉、電気炉等で溶解し製品へと生まれ変わるでしょう。

3-1. 製綱原料

全ての製品の元となる製鋼原料は鉄の原料となる素材です。製鋼メーカーに出荷されさまざまな製品に生まれ変わる素材原料になるのです。切断（ギロチン加工）、圧縮（プレス加工）等の加工がされます。鉄以外の廃棄建築鋼材・鉄板・鉄線なども切断処理を行ない製綱原料として使用されるでしょう。また製鋼原料は日本だけでなくアジア各国に輸出もされています。

3-2. 棒鋼・H鋼

棒鋼は鉄筋コンクリートの構造に用いられたり階段や手すりなどに使用されたりします。断面で丸型・四角・六角などに分けられます。H形鋼は梁に使用されることが多い素材です。接合しやすく、断面の性能が良いのが特徴といえます。棒鋼・H鋼は主に建築や船の素材、橋梁などの構造材、高速道路などの基礎杭に使われる貴重な素材です。

3-3. 金属パーツ

リサイクルされた金属はいろいろな金属パーツにも生まれ変わります。私たちの周りに欠かせない金属ですが、リサイクルされても品質が損なわれないので長く使われることが多いという素晴らしい素材です。以下に、主な用途について挙げていきます。
・公共工事部品
・建設系、ビル、住宅部品
・自動車パーツ
・スチール缶
・室外機
・バッテリー
・ビニール線や鉄線・銅線など