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廃車した自動車はほぼリサイクルされる!

リサイクルはどういう流れで行われる?

自動車を廃車した場合、その自動車はどうなるのかご存知でしょうか。実は廃車になった自動車はリサイクルされ、新しい部品や素材として生まれ変わり使用されています。自動車の所有者から関連事業者、自動車メーカーなどが一体となって、自動車のリサイクルが行われるシステムが構築されています。この記事では、自動車がリサイクルされる流れを紹介していきましょう。

1.自動車はすべてリサイクルされる

日本では、自動車のリサイクル率の低さによって処分場の容量が減ったことや、廃車の不法投棄、環境汚染問題が浮上していました。そのため、2005年に「自動車リサイクル法」が施行され、今ではほぼすべての自動車がリサイクルされるようになりました。その比率は94%を超えています。
「自動車リサイクル法」では、自動車の保有者、関連事業者、自動車メーカーなどが連携をとり、ゴミを減らして、資源を無駄遣いしない循環型社会を目指しています。「自動車リサイクル法」の施行によって自動車のリサイクル率が大幅に上がっただけでなく、社会問題であった廃車の不法投棄の数も減少しました。

2.自動車のリサイクル料金について

自動車のリサイクルには保有者も関わっているとお話ししましたが、「自分も関わっている」という実感はあまりないと思います。なぜなら自動車の保有者が関わるのは、自動車のリサイクル料金を支払うことと、廃車手続きをすること以外ないからです。
自動車にはリサイクル料金というのがかかり、自動車のメーカーや車種によって金額が異なります。一般の車両だと6,000円~18,000円程度です。このリサイクル料金は自動車の保有者が支払うことになっていて、エアバッグ類のリサイクル、フロン類の破壊、自動車を解体・破砕したときに出る老廃物(ガラス、プラスチック、ゴムなど)の処理費用などに使われています。

2-1.リサイクル料金はいつ支払うのか?

「リサイクル料金なんて支払ったことあるかな」と思う方もいるかもしれませんが、リサイクル料金は基本的に新車を購入したときに支払います。中古車を購入する場合も、自動車の本体価格とリサイクル料金を合わせた金額を支払うので、気付かないうちにサイクル料金を支払っていたということも。支払い後は「リサイクル券」という証明書が発行され、自動車を廃車にするときや、乗り換えなどで今乗っている自動車を売却する場合に必要になります。それまでは車検証などと一緒に大切に保管しましょう。

3.自動車がリサイクルされる流れ

乗っていた自動車を廃車した場合、どのような流れでリサイクル処理されるのでしょうか。自動車でリサイクルされるものは、主に解体・破砕した後に出る老廃物、フロン類、エアバッグ類です。

1.自動車の保有者は、自動車を購入したときにリサイクル料金を支払っているので、手元に「リサイクル券」があります。廃車する場合、自動車本体とリサイクル券を自治体に登録・許可されている引取業者に引き渡します。
2.引取業者は、自動車保有者から廃車を引き取ったあと、フロン類回収業者に引き渡します。
3.カーエアコンで使用されているフロン類は地球温暖化など環境に悪い影響を与えるので、フロン類回収業者で熱処理して無害化するなどの適正処理が行われます。
4.その後、解体業者に引き渡され、基準に沿って適正に解体されます。エアバッグ類は安全に分解・処理が行われ、バッテリー、エアコン、ドアなどは、中古部品として再利用されることも。鉄などの金属は、素材として再利用できます。
5.リサイクルできる部品が取り除かれた後は、破砕業者によってプレス、シュレッダーなどにかけられます。自動車の解体・破砕後に残った老廃物は自動車メーカー・輸入業者に引き渡します。
6.自動車メーカー・輸入業者は、自社が製造した車が廃車された場合(輸入業者の場合、自社が輸入した車)、その自動車から出た解体・破砕後の老廃物、フロン類、エアバッグ類を引き取り、リサイクルを行います。

3-1.リサイクルの流れが細かく決まっている理由とメリット

自動車の部品の中には適正に処理をしないと環境に悪い影響を与えるものもあり、専門的な技術が求められることから、引取業者やフロン類回収業者、解体業者などは、自治体の登録・許可が必要になります。
自動車の部品の状態によって、そのままリサイクル商品として利用されるものや、点検・整備し、古くなった部品を新しいものに交換して再利用されるものもあるのです。リサイクル商品は、資源を再利用しているので環境にやさしいだけでなく、新品のものよりも価格が抑えられていることから、消費者にもやさしいというメリットがあります。

4.まとめ

自動車の保有者は、リサイクルに直接関係していないと思うかもしれませんが、リサイクル料金を支払い、廃車手続きをすることでリサイクルに貢献しています。廃車して手放した自動車でも、使える部品は中古部品や素材として再び自動車の部品になっているので、限りある資源を無駄にしない仕組みが作られています。
「株式会社井上商店」では、自動車リサイクル事業を展開しており、適正処理することで環境保全に努めています。また、資格をもった専任者が部品を入念に検査し、中古パーツとして販売することで資源リサイクルに貢献しています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。